2024年ゴールデンウィークに訪れたリューデスハイムについて備忘録を残しておきます。
斜面に広がる葡萄畑や石畳の可愛らしい街並みが、色彩豊かな記憶として残る街でした。
※今回の記事内容は2024年5月時点のものになります
リューデスハイムについて
リューデスハイムは、ドイツ有数のワイン産地で、ライン川クルーズ起点の街でもあります。世界文化遺産に登録されているロマンティック・ラインにも含まれています。
フランクフルトから電車で約1時間15分で気軽に行ける!
ラインの真珠とも呼ばれる小さくて可愛い街です。
つぐみの仲間である「クロウタドリ」という黒い鳥が、1日中綺麗な歌声を響かせていました。
街の高台から出ているゴンドラリフトに乗ると、約10分でニーダーヴァルトの展望台まで行くことができ、街や葡萄畑、ライン川を一望できます。
また、ライン川を下るクルーズ船がこの街から出ていて、船内でワインを飲みながらライン川流域の葡萄畑や中世の古城を眺めることができます。ローレライの辺りまで約2時間弱。のんびり穏やかなクルージングです。
ホテル「リューデスハイマー シュロス」
街のほぼ中心にある「リューデスハイマー シュロス」に宿泊しました!
もともとは、税金を取り立てる役所として1729年に建てられた館を改装したホテル&レストランとのこと。
建物は300年前のものですが、内装はとってもモダンでした。
レストランでは昼からハウスバンドの生演奏もあって、シニアカップルのお客さんが仲睦まじく踊ったりしているので賑やかでした。
ホテルは客室ごとにインテリアや装飾が違うそうです。他の部屋も覗いてみたい!
レストランでは夜23時頃まで生演奏をしているので、窓を開けていると音が気になりますが、閉めれば静か。でも23時以降は虫や鳥の声が心地良く聞こえるぐらい静かになります。
リューデスハイマー シュロスのレストラン
朝食は、種類が多い訳ではなかったですが、一つ一つとても美味しかったです。
ドリンクにはワインまでありました。
4月~6月頃限定でドイツで出回るホワイトアスパラガス(シュパーゲル)も、こちらのレストランでいただくことができました。
ライン川流域特産の葡萄「リースリング」からできた白ワインと相性ばっちり!
リューデスハイム滞在中に訪れた場所
街だけなら日帰りでも散策できなくないですが、タクシーや電車や船で少し足を延ばしてきました。
ボッパルト
初めてボッパルトの写真を見たとき、びっくりして言葉を失いました
ボッパルト駅から歩いて10分の町外れにあるチェアリフトに乗って20分。ガイドブックで見たこの不思議な絶景を見ることができました。青梅市と姉妹都市だそうです。
ライン川が大きく蛇行し、雄大な姿を見せてくれています。
ボッパルトまでの交通手段
リューデスハイムからゴア(ST.GOAR)までクルーズ船で行き(約1時間50分)、ゴアからボッパルトまでは電車で行きました(約12分)。
帰りは、ボッパルトからビンゲンまで電車で行き(約30分)、ビンゲンから対岸のリューデスハイムまでフェリー(10分)。
ライン川は大きな都市にしか橋が架かっておらず、ゴア~対岸のゴアルスハウゼン間、ビンゲン~対岸のリューデスハイム間は、川を渡すフェリーが運航しており、1人2.5ユーロでした。
ドイツの電車は遅延が頻発するので、ドイツの鉄道公式アプリか公式サイトで運行状況を確認してください。切符も買えます。
エーベルバッハ修道院
1136年創立の旧シトー派修道院。
装飾の少ないシンプルな外装・内装が逆に荘厳に感じられました。何故かドイツ国内ブロック会社の展示会も開催されていましたが、そのくらい広くて見どころある修道院です。
修道院の隣りにあるワイン販売所では、有料ですがこの地域で作っているワインの試飲もできます。
ショーン・コネリー主演、ウンベルト・エーコ原作の映画『薔薇の名前』はここで撮影されました。
行きはリューデスハイム駅からタクシー(約20分、35ユーロ)、帰りはバスと電車を乗り継いでリューデスハイムまで戻りました(約1時間)。
まとめ
リューデスハイムは、のどかで、人でゴミゴミしていなくて、とても落ち着ける街でした。
レストランのスタッフやタクシーの運転手さんと少し話しましたが、とてもフレンドリーに振舞ってくださって嬉しかったです。
ライン川、葡萄、古城、クロウタドリ、そのどれもがずっと昔から人々の暮らしの中にあるんだと思うと、自分たちもその歴史のひとかけらに含まれたような気がしました。
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