2024年のゴールデンウィークに、ドイツの都市を周遊しました。
ミュンヘン、リューデスハイム、オーバーヴェーゼル、と周ってきて、最後にフランクフルトです。
フランクフルトは観光客が訪れるエリアが集中しているので、歩いてでもたくさんの場所を見て回れます。
ドイツは、前年の同時期に訪れたイタリアの都市と比べてずっと観光客が少なく、トイレも綺麗で、価格もめちゃくちゃな高騰はしていなくて、とても快適に過ごすことができました。
※今回の記事内容は2024年5月時点のものになります
ホテルは「メトロポリタンホテル byフレミングス(Metropolitan Hotel by Flemings)」
フランクフルトはドイツの中では治安があまり良くないという噂でしたが、中央駅の目の前にあるホテルだったので安心して過ごせました。
立地が良いだけでなく、スタッフの方がフレンドリーで親切。部屋は清潔で広いのに価格がリーズナブルで、最高のホテルでした。
YOSHI家はagodaで140USドル(予約時のレートで約20,600円)/2名2泊分、でした。
チェックイン時にフロントの方が「もし必要ならスリッパご準備しますよ」と言ってくれたので、お言葉に甘えて使わせてもらいました。フロントにはウェルカムフルーツが置いてありました。
部屋は広くて清潔で使い勝手が良く、欲しいものがしっかり揃っていて、プラスアルファ「あると嬉しいもの」もあったりする感じ。
YOSHI家は利用していないですが、朝食やスポーツジムもあります。
フランクフルトに宿泊する際の注意
「メトロポリタンホテル by フレミングス」に限らず、フランクフルト市内に宿泊する時に注意したいことを残しておきます。
①メッセやイベント開催時はホテル宿泊費が高騰します
フランクフルトでは、毎年10月の国際書籍見本市を筆頭にメッセ(見本市)がたびたび開催され、その期間中は主要ホテルは満室になることが多い上に割高料金で運用されます。
「メッセフランクフルト」の公式サイトなどで事前に確認しておくと良いと思います。
②ドイツでは、街の小売り店は完全に日曜定休
ドイツではスーパーやデパートを含め、街の多くの小売り店は完全に日曜定休になります。しかし駅の中にある売店やサンドイッチ屋さんの多くは開店しているので、早朝でも簡単な食事ぐらいはできます。
「メトロポリタンホテル by フレミングス」のすぐ近くにもスーパーがあって便利でしたが、日曜は当然のように閉まっていました。
ちなみに、5月1日(水)のメーデーは移動日に充てていたので実際のフランクフルトの様子は分からないですが、メーデーに外務省からデモの注意喚起が出ていたりしたので、通常の平日の営業状況とは異なる可能性があります。
フランクフルトでの移動
ドイツの交通機関についてはミュンヘン滞在記でも書きましたが、フランクフルトは少し勝手が違うところもありました。内容が少しかぶる部分もありますが、再掲しておきます。
ドイツでの移動の味方!「DB Navigator」アプリ
フランクフルトに限らず、ドイツ旅行をする際は「DB Navigator」というドイツ鉄道の公式アプリをダウンロードしていると非常に便利です。ドイツだけでなくEU内でも使えるそうです。
頻発する遅延や運行キャンセルをリアルタイム確認でき、切符の購入も可能。無駄な不安がぐっと減ります。
公式サイトでも同様に切符の購入や運行状況を確認できます。
フランクフルト市内での移動
公共交通は、Uバーン(地下鉄)、Sバーン(電車)、市電(路面電車)、市バス、があり、1日乗車券を買うと、それらすべての乗り物が1日乗り放題です。
DB navigatorやRMVのアプリからも1日チケットは買えるのかもしれませんが、旅行中はずっと券売機で購入していたので、アプリやサイトから1日チケットが買えるかどうかは未確認です。
Sバーンの片道チケットは、DBアプリとDBサイトから購入できました(こちらは確認済み)。
ICEでミュンヘンからフランクフルトへ移動
ミュンヘンからフランクフルトは、ICEで3時間20分ぐらいでした。ICEはドイツの主要都市を結ぶ新幹線のような高速鉄道です。
チケットは公式アプリや公式サイトなどから事前購入すれば、便によって超格安(50~70%OFF)でゲットできます。また料金を払えば座席の指定も可能です。
ただし、「超格安チケット」を購入した場合は、その度合いに応じて、払戻しや変更ができなかったり、1stクラスのチケットを持っていても駅のDBラウンジは利用できないなどの制約があるので注意です。
トラブル発生!「あなたの予約した列車は運行キャンセルになりました」
フランクフルト発ケルン行きICEに乗車の朝、DBアプリを確認してみると「あなたの予約したICE●●便は運行キャンセルになったので、別の便ICE▲▲に乗ってね」というお知らせが届いていました。
また、「指定席は引き継がれないので、新しい便でも指定したかったら新たにどうぞ」とのこと。
ちょっと待って!
全員が同じ便に振替えられたとしたら、席に余裕はあるの?
というか、すでに支払い済みの指定席料金(2人で約12ユーロ)はどうなるの?
窓口で聞いたら、「支払い済の指定席料金から充当はしないので、振替え便の指定席を取りたければ新たに取り直すように」と、アプリ内にあったメッセージと同じ説明をされました。
そして「指定席料金は、書面で返金手続きをしたら数週間で返金するよ」と書類と封筒を手渡されました。ゆ、郵送…?
切手部分を訳すと「クリアにしてください(Please clear)」とあって、切手が必要か不要かすら分からない。
「乗車料金」ならば公式アプリから返金手続きができるようですが、「指定席料金」についてはどうやら書面でしか受け付けてもらえない様子。
ぐぬぬぬ……。
手間と返金額を天秤にかけて、指定席料金約12ユーロは忘れることにしました。
ちなみに後でネットの書き込みを見ていたら、5年前に同じケースで返金か振替便の座席に変更かを選べた、という方もいました。昔はできたのかもしれないし、当たった駅員さんが悪かったのかもしれないし、超格安チケットの制約のせいかもしれない。
でもまあ、振替えられたICEとの時間差は20分程度だったので大きなロスタイムもなく、指定席は不要なほど空いていたから、癪に障るけどいったんよしとするか…
フランクフルト滞在中に訪れて良かった場所(混雑具合など)
①クラインマルクトハレ市場
一般客向けの屋内市場。入口は小さくて目立たないですが、中はかなり広く、お惣菜・スイーツ・花・スパイスなど色んなジャンルの小さなお店がたくさん軒を連ねていて楽しいです。カフェやワインバーもあり、アップルワインも飲めます。
ただし、1階にあるフレンドリーな接客のナッツ店は、お釣りを胡麻化したり「オマケする」と言った商品を後から抜いたりするというクチコミがあるので注意です(YOSHI家は試食だけして帰りました)。
金曜の14時半過ぎに訪れましたが、どの店も並ぶ必要がないぐらい混雑していませんでした。日祝日はお休みです。
②ユダヤ博物館
日曜の開館すぐの時間に訪れましたが、混んではいませんでした。
日本で生活しているとユダヤ人は遠い存在に思えますが、彼らが築いてきた歴史や文化が生き生きとした展示やリアルな文章で表現されていて、非常に興味深く、身近に感じられました。
各エリアで指定された場所に栞をタッチすると、その情報を持ち帰って家で見返せるようになっています。
セキュリティはものすごく厳重でしたが、その厳重さがまた、彼らの歴史やまだ続く現状を物語っているように思えました。
③ケルン
フランクフルトからケルンまでICEで約1時間5分。ケルンは駅から歩ける範囲に観光スポットが溢れていて見どころ満載です。
ケルン駅前にそびえ立つ大聖堂は、壮大で緻密なファザードの外観に圧倒され、さらに中に入って鮮やかなステンドグラスや歴史深い祭壇画に息を飲みます。塔や宝物庫への入場は有料ですが、大聖堂に入るのはなんと無料。土曜日の11時頃に到着し、入場までには10分ぐらい並びました。
ライン川に浮かぶ船のように建てられたチョコレート博物館は、試食のチョコをいただきながらチョコレートの歴史に触れたりお土産を買ったり、幸せ気分で楽しめます。
香水博物館のガイドツアーでは、珍しくてとても素敵な香りの素を嗅がせてもらえました。ツアーは英語かドイツ語です。正直、半分ぐらいしか分かりませんでしたが、それでも面白かったです。
ドイツ料理のレストラン「フリュー・アム・ドーム」で、地ビール「ケルシュ」と肉料理をいただきました。
④ロマンティック・ライン
リューデスハイムやオーバーヴェーゼルで宿泊してきました。それぞれ電車で1時間~1.5時間です。
別で記事を書きました。
観光で役立ったアプリ「Googleレンズ」
観光する際は、博物館の説明やレストランのメニューなど、カメラをかざすだけで翻訳してくれるGoogleレンズが便利でした(iPhoneはGoogleアプリ内に「Googleレンズ」があります)。
ただし使用中は電力をモリモリ消費するので、バッテリーは持参した方が良いです。
Google アプリ
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まとめ
ドイツに関して、ビールやソーセージ、戦争のことや経済が強いことなど、ステレオタイプなイメージしか持っていなかったのですが、実際に街を歩いてみると意外な発見がありました。
最初に驚いたのは、ドイツは緯度が高いからゴールデンウィーク頃は日が長い、ということです。20時頃にようやく夕方のような雰囲気になるので、うっかりしているともうこんな時間!ということになります。逆に秋~冬は日が短くてびっくりするんだと思います。
また、街路樹や店舗前にある花壇など、植物の見せ方、育て方が上手い気がします。何てことない小道もさりげなくグリーンで彩られていたりします。植物に関する偏差値が高いと感じました。
ドイツの人々はフレンドリーで親切でまじめな印象でした。駅員さんや店員さんなど、さまざまな困った局面で声を掛けてくださったり、理解できるまで説明してくれた経験が何度かありました。
そして、イタリア旅行の時と違って絶望的なお手洗いに当たることがありませんでした。これはフランクフルトに限らずドイツの他の都市でもそう感じたので、最後に付け加えておきます。
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